文字

長文ツイートみたいなもん

同じ世界を見ていないかもしれない

最近「ミステリと言う勿れ」の10巻を読みました。自分は「親子の絆」と「ロボットの感情」でだいたい泣いてしまうのですが、良い話でした。
で、10巻を読むにあたり、これまでの話をほとんど忘れてしまっていたので、夜を明かしながら1巻から読み返していました。

そこで自分が割と印象に残ってる言葉があります。1巻の、割と冒頭の方で出てたんじゃないかな
「真実は人の数だけある」という話です。
事実というものはひとつしかありませんが、当事者にしかわからないことはあります。その人にとってはそれが真実なんです、みたいな話だったと思います。

で、自分はそれを思い知ることが何度がありまして
例えば、友人間での会話が成り立っていない時。
自分は頭の中で話が進むことがしょっちゅうあり、主語を忘れて話し始めてしまうことがあります。それもあってか、友人が何を言おうとしているか、どちらのこともよくわかるので、所謂「翻訳」のような形で文章の補填をすることがあります。
そして、文章の意図が読めていない人。バズったツイートを見て「面白いなぁ」と思いながらリプライを見ていると、わざわざ何が面白いのかを解説している人を見かけます。自分は「わざわざそんなこと言わんでもわかるわ」と思ったのですが、そのリプライに「貴方の解説のおかげでわかりました!」というリプライがついており

え?!と
あ、分からない人がいるのか、と。
はた、と気づきました。
これは勿論、わからない人を馬鹿にしているとか、教養がない!と非難しているとか、これがわかる俺は頭が良いだろう?とか、そういう意図はなく。
ただ、純粋に、「解説が無いと文の意味が分からない人がいる」ということを知らなかったんですよ。
「わかる人」は「わからない人」の気持ちがわからないので、「本当に分からないのか?」と思ってしまうんですよね。これが、成績優秀者が「こんなことも分からないの?」と言ってしまう理由のひとつであると思います。

確かに、どれだけ悪意がなくともその言葉で人を傷つけてしまったという事実は残りますし、傷つけてしまったなのなら、そのことは謝罪すべきだとは思います。
ですが、お互いのことをもう少し知ることも大事なのではないかなぁ、と、そう思います。何故そんなことを言ってしまったのか、何故傷ついたのか。
分かり合えないこともあるかもしれませんが、少しずつ歩み寄って行けたらいいね、と、綺麗事を言ってしまった。
そんな感じです。